新緑

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
by lucky mama  at --:-- |  スポンサー広告 |   |   |  page top ↑

”価値あるもの”たち

日々、アフリカについて書きたいと思いながら、
なかなか書けずにいたところ・・・
地元新聞の編集をしているいとこに、
”エコについて書きたいから、
アフリカに送った服について現地での様子を書いて欲しい”
という依頼がありました。
いい機会だったので、服だけでなくいろいろ書いてしまった私・・・
せっかくなので、全文を原文のまま載せます。
長くなるので、お時間のある時にぜひ読んでみてください。


この夏、私の夫(アフリカ、マラウイ在住)が中古自転車をマラウイに送るために来日しました。その数、約200台。すべて、松本市内、あるいは近郊の市町村で乗り捨てられていたもので、持ち主がわからなかったり、持ち主に連絡しても、引き取りに来なかったりしたものです。また、それらと共に、友人、知人、親戚から頂いた、もう使わなくなった、衣類、バッグ、靴、帽子など、ゴミ袋ぐらいの大きさの袋に40袋、家電製品、カメラ、キーボードなどをいくつか送りました。
 
 マラウイは遠くインド洋の向こうにあるアフリカの東海岸、タンザニアの南の内陸にある小さな国です。面積は日本の本州くらいで、その3分の1が湖になっている、美しく、手付かずの自然が残っている国で、そこにおおらかに笑い、日本人と同じように争いを好まない人々が住んでいて、主に農耕を生業として暮らしています。統計的に見れば、世界でも最貧国のうちの一つです。
 
 自転車は、今ではほとんど見かけなくなりましたが、日本ではおそらくママチャリがはやる前にあった、昔、祖父が使っていたデザインで、荷物をたくさん載せて運ぶことができるタイプの中国製のものが一般的です。しかし、重くて運びにくく、こぎにくいのと、すぐに故障してしまうのが欠点です。マウンテンバイクを持っている人もいますが、値段が高い割にはすぐに故障してしまいます。その点、日本製は中古でも丈夫で、軽くて、何といっても“かっこいい”ので人気です。

 送られた衣類などは、マラウイの国の中でも最も遅れた地域であるカロンガで、夫の住む家の周辺の人々や村に住む人々には格安で提供し、近くにある聾唖学校の宿舎には寄付させていただいています。日本から来た衣類、その他は、縫製がしっかりしていて、丈夫で、デザインもいいものがあると評判です。特に、バッグや帽子はすぐに売れてなくなってしまいます。
 
 マラウイで手に入る衣類や、バッグ、靴などはそのほとんどが、周辺の国、タンザニア、ザンビア、南アフリカ、中国などからの輸入品です。そのため、値段の割には品質があまりよくないものもあります。もちろん良いものは値がはるので、一般庶民には手が出ません。また、若い女性と裕福な女性を抜かしては、服はファッションというよりは、着ていればいいか、寒さをしのげればいいので、数はそんなに必要ではありません。伝統的には、“カンガ”や“チテンジ”と呼ばれる布を腰に巻いたり、肩にかけたりしてファッションを楽しみますが、その布はまた子供をおんぶしたり、調理の時にまいてエプロンにしたり、風呂敷のように包んで何かを運んだりするのにも使われます。
 
 自動車などはまだまだ富裕層のステイタスですが、日本車、しかも“トヨタ”が大人気です。“タクシー”は現地語で“トヨタ”というぐらいですから!!ですが、送られる自動車たちはほとんどが10年以上国内で使用され、10万キロ以上乗ってあるもの、トラックにおいては20年前の、しかも20万キロ以上使用されたものでも、“十分使える良いもの”として、売られています。
 
 このように、日本で不要なものとされているものは、マラウイでは“価値あるもの”として利用され、自動車や自動車部品、工業用機械などは多くのアフリカのビジネスマンがわざわざ遠いアフリカから日本に買い付けにやってくるほどです。
 
 私は、実際現地で1年半暮らしましたが、子供たちはボールが買えないので、私のうちで捨てた紙くずを拾ってまるめて、葉っぱを細く裂いたひもでしばって、ボールを作って遊んでいたのにはビックリしました。また、子供たちは瓶ジュースや瓶ビールのふたの真ん中に穴を開けて紐で輪を作り、首から提げて学校に行きます。算数の授業に使うそうです。

 それから、水は、女性や子供たちが共同の井戸から朝夕バケツに汲んで頭に載せて運ばなければいけない、貴重なもの。飲もうとしてコップについで残った水は貯めておけば、食器を洗ったり、手を洗ったりするのに使えます。食器を洗う時にすすぎにだけ使った水は、鍋を洗う時に再利用できます。しかも、食器洗いに使うのは、お米を入れる大きな袋を細かく裂いて丸めたスポンジ。なべの焦げ付きは砂と灰をこすり付けてごしごし洗うとピカピカになります。あとは水でさっと流すだけ。洗濯をするにも、少しの水でたくさん洗うので、こんな水できれいになるのかと思うぐらい汚い水でごしごし洗って、すすぎをするとそれなりにきれいになって、その水は木々の根元にかけておきます。生ゴミさえも家畜の餌になり、日本ではゴミや排水になるべきものが“価値あるもの”として利用され、捨てられるものはほとんどありません。

 電気がある家は富裕層に限られるので、一般家庭では必然的に日の出とともに起きて、日の入りとともに寝る、という生活です。朝5時には畑に出て働き、昼間、水で身体を洗い、毎晩、日暮れまでに夕食の準備を済ませ、月明かりで夕ご飯を食べ、8時には就寝です。


 (以下は所感です)
 日本で暮らしていると、ついつい水は使いたい放題、夜更かしし放題、ゴミは作り放題!?捨て放題、の生活になってしまいます。なぜでしょう?それは、消費、または浪費システム化された社会だからだと思います。そのシステムが日本を経済大国ならしめた一因ですが、今まで、より豊かな生活を、と思って突き進んできた経済大国の道は、実は、気づかないうちに豊かさを通り過ぎて、単に贅沢と浪費によって堅固に維持されている、ということも否めないのではないでしょうか。便利さの追求と適度な消費のバランスが必要と思われます。過度な消費社会システムの中に生かされ、知らず知らずのうちに買わされ、あるいは、それに気づいても今までの生活や価値観を変えられなければ、名ばかりのエコになってしまうでしょう。
 日本もマラウイも同じ地球上の国、同じように温暖化の影響を受けているわけですから、日本人がいくらエコをしてもし過ぎることはないと思います。視点を変えることは容易ではないですが、“当たり前”の生活がいかに“当たり前でないか”を想像してみれば、いかに浪費しているかが見えてくるのかもしれません。
スポンサーサイト
by lucky mama  at 15:44 |  マラウィ |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

”ンダガ”

Nyamatanadala

このブログのタイトルについて書きたいと思っていたところ・・・
モヨは気管支炎で3日間お休み、私は熱が39℃もでてしまい、
やっと治ってモヨが保育園に行けるようになったので、時間ができました!!

さて、”ンダガ”というのはマラウイのお母さんの
話す言葉”コンデ語”で”ありがとう”の意味。
そして、”どういたしまして”も”ンダガ”。だから、まっ先に覚え、
使うこともできた言葉。

英語でも確か最初に覚えたのは”Thank you"と"Your welcome"だったかな?

お母さんは英語がぜ~んぜんわからない。
私は、頑張っては見たものの、”コンデ語”は身近に使っている人が
あまりいなくて、耳にする機会が少なかったためか、
ぜんぜん覚えられなくて。(しかも勉強熱心でもない・・)
なので、私との共通語が”ンダガ”になってしまった。あとは、表情!!これは、絶対大事。

それで、なんだかよくわからないけどなんでも”ンダガ"と
言われるようになったら、なんの”ンダガ”かな?と考えて、
こっちもいつも”ンダガ”って返して・・・。
たまにわからないから、”ンダガ”と言われることに”ンダガ”だったりして。(笑)

まあ、とにかく敬虔なクリスチャンとはいえ、
あの何もないところでありがとうと思って、83年も生きてこられた
ということは、そこに長生きの秘訣があったのかな・・・と思ったわけです。

だって、後で聞いたはなしによれば,
マラウィはアフリカの中でもニジェールの次に貧困の国で、
私たちがいたカロンがというところは、マラウィでも一番遅れている町で、
お母さんはそのなかでも田舎に住んでいるのだから、貧困極まりない。

確かに、いつも腰に巻いている”カンガ”と言う布の一端に隠して,
肌身離さず持っている有り金全部出しても3000円そこそこで、
しかもそのお金は近所の人たちがお母さんを信頼して、
銀行代わりに預けているお金なんだとか・・・。

それにしても、モヨが風邪をひいたと聞いたら、暑い中、
10km以上もの道のりを歩いてお見舞いに来てくれた時は、
本当にありがたくて”ンダガ”を何度連発したことか。
やっぱり、本当にありがたいのは人の心の暖かさに触れた時なのかな。

あと何度会えるかわからないけど、いつまでもお元気でいて欲しいものです。









by lucky mama  at 08:24 |  マラウィ |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。